
「そろそろS&P500売ったほうがいいのかな?」
「高値圏にあるし、利確するタイミングかも…」
最近こんな悩みを持っていませんか?
S&P500は長期的に安定したリターンを出してきた米国株の代表的な指数です。しかし、株価が上がるにつれて「売るべきか?」という迷いが生じやすくなります。
結論から言えば、S&P500は基本的に“売らない方が得”になる可能性が高い投資対象です。
この記事では、なぜS&P500を売るべきではないのか、その5つの理由を「データ」「歴史」「心理学」の観点からわかりやすく解説していきます。
S&P500とは?改めてその魅力を確認
S&P500は、アメリカの代表的な上場企業500社で構成される株価指数です。
アップル、マイクロソフト、アマゾン、テスラなど世界をリードする企業が多数含まれています。

〜S&P500の主な特徴〜
- 業種もセクターも分散された超優良ポートフォリオ
- 1つのETFや投資信託でアメリカ経済全体に投資できる
- 歴史的に右肩上がりの成長を続けている
このように、1本で“世界最強の企業群”に長期投資できるのが最大の魅力です。
S&P500を保有し続けるべき理由
1.歴史的に見て常に回復してきた
S&P500は過去に何度も暴落を経験しています。

・ドットコムバブル(2000年)
・リーマンショック(2008年)
・コロナショック(2020年)
これらの暴落では、一時的に30〜50%もの下落がありました。
しかし重要なのはその後。すべての暴落から、S&P500は完全に回復し、最高値を更新し続けてきました。このような暴落時にパニック売りしてしまった人は、回復局面の恩恵を受けられませんでした。逆に、ただ黙って持ち続けた人こそが最終的に勝ってきたのです。
2.長期で保有すればリスクはほぼゼロになる
S&P500の保有期間と損失リスクの関係には、非常に興味深いデータがあります。

つまり、「時間を味方につければ損するリスクはほぼゼロ」に近づきます!
短期で売り買いを繰り返すより、ただじっと保有している方が合理的。
これが、長期インデックス投資の最大のメリットです。
3.売りたくなるのは人間の心理的バイアス
「少し利益が出たから売りたい」この気持ちは自然ですが、実は心理的な錯覚によるものです。
これは「プロスペクト理論」と呼ばれる行動経済学の概念で、人は利益よりも損失を強く意識してしまう傾向があります。
その結果…
- 小さな利益で満足して早売りしてしまう
- 大きなリターンの機会を逃してしまう
長期投資で最も大事なのは、何もしない勇気です。短期的な感情に流されず、合理的な判断を心がけましょう。
4.複利の力を最大限活かすためには“売らない”こと
投資の世界では、「複利の力」が最強の武器とされています。
たとえば、年5%のリターンで運用した場合
- 10年後 → 約1.6倍
- 20年後 → 約2.6倍
- 30年後 → 約4.3倍
この“時間が生む成長”は、売ってしまった時点で止まってしまいます。
複利は【「投資し続ける時間」があってこそ成立する力】です!
5.売ったあとに取るべき行動が明確でない
では、仮にS&P500を売ったとして、次はどうしますか?
- 個別株? → 分散が効かずリスクが高い
- 他のインデックス? → パフォーマンスで劣る可能性も
- 現金で持つ? → インフレで価値が目減りする
つまり、S&P500以上に優れた選択肢が明確にあるわけではないのです。
むしろ、売ったことで投資の軸を失い、機会損失に繋がるケースがほとんどなんです。
まとめ
ここまでのポイントをまとめます。
✅ S&P500を売るべきではない5つの理由
- 暴落から何度も回復してきた実績がある
- 長期保有すれば損失リスクがほぼゼロになる
- 感情に流されると利益を逃す
- 複利の力を最大化するには売らないことが前提
- 売ったあとに明確な投資先がない
S&P500は、「買ったら売らない」が基本。
市場の上下に振り回されることなく、長期で持ち続けることで、最大のリターンを手にすることができると思うので、みなさん一緒に頑張っていきましょう!